ですます調やである調で印象が変わるライティング|ら抜きや略語俗語にも注意

記事の書き方ですます調とである調

「ブログを書きたいけれど、ですます調が良いのかである調が良いのか悩んでいます。」
「最近、記事の中での言葉づかいが気になります。」

今日はそんな悩みを考えてみたいと思います。
個人的な意見としては、
・ブログを純粋に自分のために書き記す媒体とすれば何でも良いと思います。
・ブログからアクセスやお金を生みたいのであれば、どちらもメリットデメリットがあります。
という考えです。

ブログを書いている方の中にはもうすでに「自分の言葉」を確立している人もいるかと思います。
しかし私はブログを書いているときは「なんだかしっくりこない、言葉がブレブレ、いまいち定まらない。」の連続でした。

自分のことをなんて言おう?「自分?」「私?」「僕?」「当方?」
そんなことまで考えていました。

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「ですます調」と「である調」の違い

ですます調とである調とは何でしょうか。

ですます調とは

文末を~です。~ます。で終わりにする書き方です。
私の書き方はですます調が多いです。

装飾や派生として「ですね。」「ですよね。」というように、言い方に個性を出すことができます。

例)
・これは無農薬の人気商品です。
・人と自然は共生するべきです。
・あしたは晴れるはずです。
・成功は努力がすべてでしょう。
・ちょっと面白いですよね。

 

である調とは

文末を~である。で終わりにする書き方です。

文末を「~だ。」で止めたり、文末に装飾をせず単語で止めるケースも多いです。
確証の持てないものに対しては「~だろう。」という言葉で使われますが、それでも言葉に力があります。

例)
・これは無農薬の人気商品だ。
・人と自然は共生すべきである。
・あしたは晴れるはずだ。
・成功は努力がすべてだろう。
・道は開かれる。

 

ですます調の印象

・丁寧
・上品
・当たり障りない
・面白みがない

である調の印象

・頼れそう
・言葉に強みがある
・上から目線
・抵抗を感じる

ですます調のメリットとデメリット

・丁寧でやわらかい印象を与える。
・管理者の人物像が優しそうに感じる。

だた、私は以前味気ないメールの文章に親しみを込めて「~ですよね。」という言葉を使ったことがありますが、これに対して「顧客に対して「~ですよね。」は失礼です。その態度は謝罪が必要です。」と叱られたことがあります。
それ以来注意しています。

ですます調は言葉がやわらかいため、否定的な反応ももらいやすいかもしれません。

である調のメリットとデメリット

・言葉に断定性があり、説得力のある言葉づかい。
・強い止めや言い回しなどが使いやすい。
・管理者に権威性を感じる。

常にブレない書き方をしていると、説得性が増し、相手に対しても優位に立てる可能性があるメリットがあります。

しかし、場合によっては強制感や強引な印象を生み、読む人にとってとっつきにくい印象を与えます。

日本語の使い方や読み方にも注意

ら抜き言葉

最近では「ら抜き」言葉が話題になっていましたが、人によってはら抜き言葉だけで信頼性を失うことがあります。

ら抜き言葉の例

・(ら抜き) 食べれる → (正しくは) 食べられる
・(ら抜き) 見れる  → (正しくは) 見られる
・(ら抜き) 起きれる → (正しくは) 起きられる
・(ら抜き) 決めれる → (正しくは) 決められる

人によってはこのら抜きが身にしみすぎてしまったのか、逆にら抜きをしないように気をつけたためなのか、「行けれる」「聞けれる」「知れれる」という言葉も見たことがあります。

これについて「通じるし良いじゃない。そんなの。」という方もいれば、やはり「ムムム・・・」という印象を持つ方もいます。

最後は読者ターゲット層を想像することが大切になりますが、もしあなたが幅広い年齢層に説得性を持たせるブログを書くのであれば、なるべく避けたい言葉づかいではあるかなと感じます。

略語や俗語について

略語とは、正式な言葉を短くした言葉のことです。

例えば、パーソナルコンピューターをパソコンと言ったりしますね。これは略語ですが、もう完全にひとつの単語として使われます。

しかしここで言う略語は、もう少し世間に浸透していない言葉の略語を指します。

例えば「リスケ」。
え?リスケなんて普通に使うでしょ?と思われるかも知れません。

Google社の検索システムにおいて略語は一般用語として認識してもらえる可能性が高いのですが、読む人によっては何のことを言っているのかわからない場合があります。

俗語とは、通常公式の場では使わない言葉を言います。

例えば、「オワコン」、「詰んだ」。
いやオワコン普通に使うでしょ。という方も多いかと思います。

しかし私は日常でこの言葉を使う人がいないため、調べないと何を言っているのかわかりませんでした。

もし略語や俗語を使う場合は、はじめの1回だけでも ( )で囲って、正式な名前を紹介すると読者に親切で印象も良くなります。

例)
リスケ (リスケジュール)
リスケ (スケジュール再調整)
など

う~ん、わざわざ書いているとダサいな・・・と感じる場面もありますが、読者にとっては親切だし丁寧な印象を与えてくれませんか?

漢字の読み方について

代替や重複など、読み方に「ん?」と感じる人もいれば、何も感じない人もいるという話です。

代替 (だいたい) や
重複 (ちょうふく)
などです。

人によっては
「だいがえ」「だいがい」
「じゅうふく」
と読む人もいます。

いや、意味はわかるけど・・・
最近では通称読みや慣用読みのような、正式ではなくても世間に知れ渡った読み方が認められているので、あまり気にしなくてもいいかもしれません。

それに、ブログではわざわざ代替や重複を読みがなでは書きませんので、そこにデメリットはないかと思います。
しかし、幅広い読者に向けて説得性の求められるブログで、心の中で読み方を間違えているとどこかでそれが表に現れることがあります。

特に仕事で営業をする方などは気をつけたい部分です。(ブログ関係ないじゃない・・・)

誤字と書き方どちらがマイナス?

私は自分でわかっているのですが、本当に誤字や誤変換が多いです。
何度か読み直しても自分では気づかないことも多いのです。(いいわけ)
あとで発見して本当にはずかしい思いをすることが多々あります。

誤字なんて論外だよね。
とは思っていたのですが、この記事を書いていると上記の言葉づかいと誤字を比べてみると、違った視点でマイナス面が浮き彫りになることに気づきました。

誤字のマイナス面

確認していないい加減な人物像が見え、信頼性をなくす。

誤字は読んでいると「ああ、打ち間違えたんだな」とわかります。
しかし、あまりにも多いと本人の性格面や几帳面さで信頼性をなくします。

言葉づかいのマイナス面

教育面での人物像が見え、信頼性をなくす。

言葉づかいの場合は誤字とは違い、確実にその言葉を使っていることが明らかなので、知識や教育面といった部分で信頼性をなくす可能性があります。

ブログはその人の素性を表す

以上のことから、ブログが純粋に本人の楽しみとして発信したり記録したりするのであれば、好きな言葉で書き綴るのが良いと思います。

しかし、もしその先に何かを求めたりするのであれば、多少の言葉づかいの選別は必要かなと感じます。

私は「ブログは楽しみたい。」というのが本質にあるので、実はどうでも良い話なのですが、何かのご縁でこの記事を読んでいただいた方にとって、何か考えるささいなきっかけになれれば嬉しいです。

みなさんのブログがより充実し、楽しく書けることを願います。


記事について
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執筆者  :ロコウェブ
記事作成 :2021年8月20日
写真・画像:ぱくたそ

 

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