フォルダ?フォルダー?やプリンタとプリンターどちらが正しい?長音表記「ー」で悩む人へ

こんにちは。
ブログを書いていても仕事で文書を作っていても、ふと疑問に思うのがカタカナ表記の長音表記 (最後に伸ばす言葉) を入れるか入れないか。

例えばインターネットの「サーバー (Server)」とするか「サーバ」とするか。
フォルダーなのかフォルダなのか。
プリンタなのかプリンターなのか。
ブラウザなのかブラウザーなのか。

みなさんもこのようなちょっとした疑問に時間を取られたことはありませんか?

結論から言えば、「日本における正式な統一はないため、個人的なブログやメールなどで書く場合はどちらでも良い。」というのが答えです。

プリンターをプリンタと書かれてわからない人はいないと思いますし、
Google検索上でも不利になることはないと考えられます。
ただし、検索タイトルとしては「一」の1文字増えるため、あえて省くのも手かもしれませんね。

私の個人的な方向性としてはなるべく「長音 (ー)」を付けています。

では参考までに企業や機関で正式に発表されたものを見ていましょう。
今はこれを基に個人で判断しても良いかと思います。

注意

内容は2021年9月現在。
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マイクロソフトは長音付けを発表

2008年に「Microsoft社 (マイクロソフト)」は、日本語カタカナ用語の末尾にある長音表記「ー」 を付けることで、公式のルールを発表しました。

その理由は、より自然な発音に近い表記を採用するということで「ー」を付ける方向に決まったとのことです。
コンピューターやプリンターなどがそれにあたります。
具体的な用語に関しては最下部でご紹介します。

 

JIS規格では3音以上で長音表記を省きます

工業規格となる「JIS規格」は、基本的に3音以上の単語の末尾の長音は「ー」を省きます。2音以下の場合には「ー」を付けると発表されています。

つまり、コンピュータやプリンタ、サーバ、フォルダなどがそれにあたります。
ただ、これはJIS規格に関わる業種や分類のオフィシャルな部分に限る話ですので、個人ブログなどで機械やIT関連のものを書いていてもそれに当てはまらないといけないというわけではありません。

 

国の内閣告示第二号では長音表記を付けます

国語審議会の報告を基に告示された内閣告示第二号では、英語表記の末尾が「-er」「-or」「-ar」などで終わる場合は長音表記「ー」を付けることを推奨すると定めています。

身近なものでは公的なものに近い「日本の新聞やメディア」では長音表記「ー」を付けることを推奨します、ということになります。
国が言っているということはやはり長音表記「ー」は付けたほうが良いのかなと思いますが、これも推奨とありますので、決められたルールではないのですね。

 

結論:どちらでも良い

というわけで上記を参考に自分なりに統一したものを持っておくと良いのかなと思います。
読んでいる人も、同じ記事やメール、文章内で長音表記が付いていたり付いていなかったりしたら少し「ん?」となる人もいるかと思いますので、
・本文では付ける、タイトルでは付けない
・本文もタイトルも付ける
・どちらも付けない
などで決めておくことをおすすめします。

 

長音表記の単語例

Microsoft社 (マイクロソフト) が発表した長音表記の例を挙げてみました。
また下部には長音表記が付きそうだけれど付かないよ、という用語も紹介しています。
ぜひ参考程度に読み流してみてくださいね。

IT・WEB・ブログ関連で使われる用語

アダプターadapter
エクスプローラー(explorer)
アップローダー(uploader)
アドミニストレーター(administrator)
インストーラー(installer)
エディター(editor)
エンコーダー(encoder)
コンピューター(computer)
スキャナー(scanner)
スクリーンセーバー(screensaver)
ダウンローダー(downloader)
チャプター(chapter)
デバッガー(debugger)
パラメーター(parameter)
ビューアー(viewer)
ファクター(factor)
フォルダー(folder)
フッター(footer)
ブラウザー(browser)
プリンター(printer)
プロバイダー(provider)
ベクター(vector)
ヘッダー(header)
ポインター(pointer)
メッセンジャー(messenger)
モジュラー(modular)
モニター(monitor)
リマインダー(reminder)
レイヤー(layer)
レビューアー(reviewer)

機械に関する用語

インバーター(inverter)
エスカレーター(escalator)
エレベーター(elevator)
コンデンサー(condenser)
コントローラー(controller)
コンバーター(converter)
シャッター(shutter)
シンセサイザー(synthesizer)
スピーカー(speaker)
スライサー(slicer)
センサー(sensor)
タイマー(timer)
チューナー(tuner)
ディフューザー(diffuser)
ドライヤー(dryer)
トランシーバー(transceiver)
ナビゲーター(navigator)
ブースター(booster)
ブレーカー(breaker)
プロジェクター(projector)
プロテクター(protector)
ミキサー(mixer)
レコーダー(recorder)

各分野の仕事に関する用語

アニメーター(animator)
インテグレーター(integrator)
ウォーカー(walker)
オブザーバー(observer)
オペレーター(operator)
カウンター(counter)
カスタマー(customer)
クリエーター(creator)
コーディネーター(coordinator)
コンシューマー(consumer)
コンダクター(conductor)
コンテナー(container)
シリンダー(cylinder)
スーパーバイザー(supervisor)
タイプライター(typewriter)
ディスパッチャー(dispatcher)
ディレクター(director)
デザイナー(designer)
デベロッパー(developer)
トランスレーター(translator)
トリマー(trimmer)
ドロアー(drawer)
ナレーター(narrator)
ビルダー(builder)
プランナー(planner)
プレゼンター(presenter)
ブローカー(broker)
ブロードキャスター(broadcaster)
プロデューサー(producer)
ベンダー(vendor)
マネージャー(manager)
ライター(writer)
レポーター(reporter)

 

生活に関する用語

ウォーター(water)
エクステンダー(extender)
キャラクター(character)
クラスター(cluster)
クリーナー(cleaner)
コレクター(collector)
シアター(theater)
ジャンパー(jumper)
スライダー(slider)
センター(center)
チャレンジャー(challenger)
テスター(tester)
ドライバー(driver)
トラクター(tractor)
トランスファー(transfer)
トレーラー(trailer)
パートナー(partner)
バインダー(binder)
ファイバー(fiber)
ファインダー(finder)
フィルター(filter)
フレーバー(flavor)
ヘリコプター(helicopter)
ヘルパー(helper)
ポリマー(polymer)
ホルダー(holder)
マイナー(minor)
マスター(master)
メンバー(member)
リスナー(listener)
レシーバー(receiver)

 

分類別に一覧を書いてみましたが、ここで何か気づきませんか?

実はこの悩み、IT関連やパソコン関係、機械などに関わる人特有の悩みになっているかもしれませんね。

仕事や生活に関わる用語はどう見ても長音表記「ー」を省くと違和感があります。
こうしてみるとくっきり違和感のある用語と見慣れた用語で分かれています。

 

長音が付かないもの

下記はMicrosoft社で長音表記を必要としないものの一例です。
う~ん、これらがあると混乱しますね。

アウトドア(outdoor)
アクセラレータ(accelerator)
エンジニア(engineer)
コネクタ(connector)
スリッパ(slipper)
トランジスタ(transistor)
フロア(floor)
プログラマ(programmer)
プロセッサ(processor)
ボランティア(volunteer)
レジスタ(register)


記事について
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執筆者  :ロコウェブ
記事作成 :2021年8月31日
写真・画像:ロコウェブ

 

 

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