メールでやり取りしていると疑問に思う暗号があります。
その代表が下記の5つ。
略語 | 用途 | 記載場所 |
TO: | メールを送る宛先 | 「To:」ではなく「宛先」と表記されていることが多い |
CC: | 宛先以外にも同じメールを送る (アドレス公開) |
宛先の下に入力欄がある |
BCC: | 宛先以外にも同じメールを送る (アドレス隠す) |
CC:の下に入力欄がある |
Re: | 返信 | 受信メールを「返信」するとメールの題名に出てくる |
Fwd: Fw: | 転送 | 受信メールを「転送」するとメールの題名に出てくる |
今回は「Fwd」「Fw」について簡単に解説します。
メールの宛先「Fwd:」「Fw:」の解説
「FWD」「FW」とは?
受信したメールの内容を転送することを意味しています。
英語「Forward」の略。「前へ」という意味でもありますが、送付されてきた物を他の人に「転送する」「送る」という意味もあります。
表記には「Fwd:」と「Fw:」という2種類がありますが、意味は同じです。
転送とは
電話の転送、郵便の転送など、なんとなくイメージは同じです。
電話の場合、家にかかってきた電話を自動的に携帯電話に転送したり、郵便の場合は家の工事中の場合に、別の場所に転送したりと、そのものを別の場所へ届けるイメージがあります。
メールの場合も、もちろん「あるアドレスに送信されたメールを別のアドレスに自動的に転送する」という電話や郵便と同じ意味でも使えます。
ただ、FwdやFwのメールの意味は、これは人の手によって転送されているメールですよという目印になっています。
「送られてきた内容をそのまま別のアドレスに送る」というケースも多いですが、その中身は追記することも可能ですし、手動で指定した複数の人に送ることもできます。
FWDやFWを使う事例
・送られてきたメールを別の人に送るとき
・送られてきたメールを仕事 (社外) のメールを社内やグループで共有したいとき
・送られてきたメールを複数の人に共有配信するとき
・仕事のメールのやりとりを上司にも共有するとき
など
FWDやFWメール転送の使い方
ここでは、メールアドレス先転送ではなく、FwdやFwにまつわる転送の方法をお伝えします。
1. 送信されてきたメールを開き、転送ボタンをクリックします。
※転送となっている場合でも編集は可能です。編集具合はその時のケースによります。
メール内容はどのように表示されるか
転送したメールは基本的に送られてきた文章と表示がそのまま反映されます。
メールソフトや設定によって、一番上に「~さんからのメールを転送します」などの表記が追記されることも多いです。
転送メールの送信方法
1. 転送メールにあいさつを追記して送る
転送メールは基本的には送られてきたそのままの内容です。
私自身が転送しますよ、という意思表示をする場合に、「お世話になっております。~からのメールを転送します。どうぞよろしくお願いいたします。」などと文頭に追記しても良いかと思います。
2. 転送するという知らせを先に送る
転送メールに追記すると、それを相手先がさらに転送する場合にあいさつなどの追記も他の人に転送されてしまいます。
それを防ぐために、あらかじめ、「この後メールを転送します。」というようなかんたんなメールを送るのもひとつの使い方です。
転送を使うときの注意
送られてきた本文の内容を書き換えない
内容を書き換えてしまうと転送の意味がありません。
ただし、不要なところを削除したり、あなた自身の言葉としてあいさつや補足を追記することは状況によって行うことをおすすめします。
なぜなら、突然転送メールが送られてくる方も、なんのことかわからない場合もあります。
これはまさに伝言ゲーム。
考え方を変えれば、インターネットメールで重要な情報を送る際は送り方や内容にも気を付けなければならないと改めて感じる瞬間です。
記事について
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記事作成 :2021年8月27日
写真・画像:自作、写真AC、ホームページビルダー素材