【フリーランス】クライアントに下に見られる問題を考える|Web・ライター・デザイナー・写真家など

こんにちは。
今回はフリーランスで活動されているみなさんへのちょっとした読み物となります。

 

ご注意

イメージをわかりやすくするため「上」「下」という書き方をしています。あまり良い言い方ではありません。気になる方がいましたらどうかお許しください。
記事内容は一般論ではありません。インターネット上のひとつの読み物として、こういう視点もあるかな、程度で感じていただけると幸いです。

 

フリーランスとして仕事を受注した人の中で、このような人はいませんか?

クライアントとトラブル続き。 → 精神的疲労
仕事の分量が報酬の割に合わない。 → お金を取れない
無償サービスやボランティアをしてしまう。 → お金を取れない
クライアントと仲良くなった。 → 不要な割引やサービス精神につながる
クライアントと対等になれない。 → 不要な割引やサービス精神につながる

一見、別に問題が無いんじゃない?自分次第でしょ?

と思われるものもありますが、
実はこのリストはすべてフリーランスとして金銭面でも契約面でも精神面でも苦労してしまいがちなケースを挙げています。

これらは主にクライアントとの関係性から発生するものもあれば、自然とそのような関係性になってしまうケースもあるのですが、それもフリーランスならではの問題と考えられます。

今回は、そんな問題に陥らないように、クライアントとして仕事を受注して良いタイプと受注するには注意が必要なタイプを考えてみました。

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フリーランスの悩み

私がWeb関連の仕事をしていてよく聞くWebフリーランスの問題として、

「クライアントから下に見られる。」

という話があります。

ここではWeb制作フリーランスを前提に話を進めます。
他の業種、記事ライター・写真家・デザイナーなども当てはまる部分はあると思いますので、参考程度に読んでいただければ幸いです。

他業種のフリーランスを分析する

では、同じフリーランスでもWeb以外の分野でこういった世界ではどうでしょうか?

パソコンを教える先生。
ピアノなど楽器演奏の先生。
パーソナルトレーナー。
ヨガの講師。
など。

Web制作だって立派なスキルなのに、あまりにも違いすぎる待遇。
これには大きく異なるゴールがあります。

先生   → 生徒にスキルを教える立場。
Web制作→ お客様が求めるものを作る立場。

少し乱暴な言い方をすると、
上記リストはすべて、「教えてもらう人はお客様でありながら立場が生徒」になります。
しかし、Web制作のフリーランスは、制作やノルマを頼まれてそこに到達しなければならないという指令を達成しなければなりません。

対価に対する見え方

そこに発生する対価は、
先生と生徒の関係性なら先生の知名度や技術によるところもあれば、実際は生徒次第のところもあります。
Web制作の場合は、制作側が決めますが、その答えが見合っているかは一方的にお客様が決める立場になります。

内容に対する見え方

ではもうひとつ、個人開業の事務所として成り立つ下記の職業はどうでしょうか。

会計士
司法書士
社労士
など。

「あ~これはもう文句言えない。」
という人もいるかと思います。
これらの職業は資格を持ってこそ成り立ち、機関から認められた立場です。
そして答え (出来栄え) が素人にはわからない、というケースも多いです。
ですので、立場上は上記職業が上、お客様が下になり得ます (言い方が良くないですが)。

では話をはじめに戻します。

フリーランスとして苦労しないためにできること

フリーランスとしてどうすれば冒頭の問題を避けることができるでしょうか。

1. クライアントを選ぶ。
2. 工程に導線を引く。
3. 自分のスキルを知る。
4. 売り方を考える。

いくつか挙げてみましたが、あくまで堅実にスキルアップしているフリーランスの方が前提となります。
何事も勉強、努力は必要となりますので、ある程度の技術を伴ってこそクライアントと良好かつ対等な立場で、正当な報酬を受け取れるものだと感じています。

 

クライアントを選ぶ

自分の受け持てる分野を明示する。
友人知人、知り合いつながりから受注しない。

一番出だしにずいぶんとまぁ大きくでましたが、これは「オレ様が客を選ぶ。」ということではありません。

自分の受け持てる分野を明示する

漠然とWeb制作ができるという自己表現は改善の余地があります。

人には得意不得意が必ずあります。
しかしフリーランスには総合的なものすべてを任されることもしばしばあります。
苦手な分野では時間の浪費に加え、クライアントにとって満足のいく結果が出せないことがあります。

私の場合、
・複雑なプログラムはできません。
・受け持てない業種や分野があります。
ということを明示しています。

これはデメリットをさらけ出すこととしてあまり賛成されないかもしれませんが、もしあなたが何でもできるエキスパートでないのであれば、あらかじめ頼む側に知ってもらう必要もあるのではないでしょうか。

もし何も知らずに頼んで結果がいまいちだったら、クライアント側も納得できないのも無理はありません。

友人知人、知り合いつながりから受注しない

友人知人、知り合いつながりの関係性でもらったお仕事は注意が必要です。

一見最も仕事がやりやすいこの関係性。
短縮的に見るとフリーランスの駆け出しであればこういった関係が最も良いかもしれません。

しかしそこには大きな落とし穴があります。

・友人知人だとお金を取りにくい。
・友人知人なので仕事もちょこちょこと依頼される。
・営業時間外の電話など、時間にルーズになる。
・良好であれば関係性が延々と続き、決裂するときは人間関係も決裂しがち。

私が最も苦手なのは3番目かな。
メールでも済む急ぎでない内容の話であっても、夜や休日に電話がかかってきて対応しなければならないとか。
なんのために独立したのか。もし会社勤めなら多くは否定できる問題です。

 

工程に導線を引く

クライアント側が簡単に選ぶだけで話が進むシステム構築があると理想です。

私がフリーランスの方にWeb制作や記事作成をお願いしようと考えても、
「本当に思うようなサイトを作ってもらえるだろうか。」
「自分の求めるレベルの記事を書いてもらえるだろうか。」
と不安になるものです。

長年やっていると
「いやいや、具体的に指示をするのが当たり前でしょ。頼む側も頼む側だよ。」
と制作側やライター側の気持ちもわかるのですが、それを相手に求めるのも酷な話です。

なぜなら、マイホームを建てるときにすべての人が具体的な指示を出せないのと同じです。

では、どう解決すればよいでしょうか。

海外では「直感的に選ぶ」だけで物事がゴールにたどり着くようなシステムがありふれています。
なぜなら海外は私たちが思うよりもずっと多民族。
言語も違えば、価値観も違います。
その中で最も話が進みやすい方法が試行錯誤されているのです。

多くのフリーランスの方々は日本人を相手にしているかと思います。
日本人には日本人の気質や性質があります。
それは日本人にかわからないものです。

その気質からくる不安や不満を回避するために試行錯誤が必要です。

クライアント側も多種多様の業種があり、それぞれの担当の人の性格もさまざまです。
それらの依頼を一括して対応できるシステム構築をしていくと、受注はぐっと楽に、そしてクレームもつきにくいかと思われます。

これは難しい・・・本当に理想の話ですけれどね。

 

自分のスキルを知る

自分の技術やサービスを知り、納得していただける値段設定ができると理想です。

Web制作には相場があります。
その相場はインターネット上にありふれていますが、安かろうが高かろうが、その内容は実に見えにくいものです。

あなたのWeb制作スキル、ライターとしての単価は本当に適正でしょうか。
あなたはこれもあれもしてあげられるのに安すぎない?
あなたは駆け出しで実績もないのに高すぎない?

一度自分を見つめなおして、お客様の立場になって考えてみてはいかがでしょうか?

あなたならあなた自身の仕事にどれだけお金を払いますか?

 

売り方を考える

フリーランスの強みは個人であること。芸術家にも奴隷にも先生にもなれます。

フリーランスは下に見られるという話。
もしそのフリーランスが
「本を出しています。」
「パソコンを教えています。」
という話をしたらどういう反応が返ってくるでしょうか。

私は接客・顧客対応に関しての強みを明示していますが、漠然としたその接客内容にあるキーワードを付け加えました。すると接客についての話を聞いてもらうことができ、そこに対する評価は上がりました。

つまり、今までろくに話を聞いてもらえない関係性だったものが、手のひら返したように話を聞いてくれるのです。

もしあなたが個人的に話してもしょうがない実績や経験を持っていても、それが仕事に活かせているのであれば、ぜひあなた自身のスキルとして明示することをおすすめします。
その明示は責任としてのしかかり、あなたをよりスキルアップに導くかもしれません。
もちろんその逆もあり得ます。

例えば「留学」。
留学したことがあるけど・・くらいの経験ならありふれています。
問題はその留学経験から何を学び、考え、それがどう今につながっているのか、そこから何を生産でき、何を人に分け与えられるのかを考えます。

その経験や資格がもしお客様に有益であれば、自信をもってアピールしても良いのではないでしょうか。

 

フリーランスは自分次第

最後はフリーランスは自分自身で道を築く。

自由な立場ということで、あらゆる可能性を秘めているフリーランス。
日本ではまだその風当たりは強いかもしれません。

でもそれはフリーランスの人たちが作り上げてしまった固定概念もあるのかな、なんて考えたりもします。

もし、顧客対応も導線システムもバッチリで、値段相応のフリーランスばかりなら、大手も公的機関も頼みやすくなるのではないでしょうか?

おそらく多くの公的機関はフリーランスを相手にしていません。
そこに決定的に足りないものは「信頼」と「イメージ」なので。

でも公的機関は有名作家や音楽家などは個人でもイベントやイメージ採用しますよね。

そこに到達すればいい、なんて大きなことは言えなくても。
「私は違う。」
と胸を張って言えるフリーランスを目指してみるのも良いのではないでしょうか。

私も半分フリーランスの中に身を置いていますが、同じ業種の人たちは競合とは見ていません。むしろ同じ舞台で活躍する人たちをひそかに応援しています。

どうか自分の選んだその道がより豊かなものになりますように。

一部不快な気持ちになられた部分もあるかもしれませんが、ちょっとした考察のスパイスとして受け取られていただけることを祈りながら・・・。

ありがとうございました。

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