なにごとも60%でOK!ビジネスも60%で世に出すというメリット

ビジネスでは60%でOK

こんにちは。
私はいつも自分が行う仕事でも、他人が行うことでも何でも60%くらいでOKを出しています。
「ウェブサイト制作においてはそれではダメだよ。」
と言われてしまうかもしれませんが、それでも私は60%でOKだと思っています。

ひとつだけ注意しておきたいのは、やる気が60%とか満足感が60%というのではなく、あくまで全体の完成度のことを言います。
また、お話は一流プロではない世界のお話です。

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なぜ60%で良いのか

なぜ60%でOKなのでしょうか。
それは個人で、あるいはチームで何かを行うにあたり、最初から100%で作り上げるのは不可能と考えるからです。

何事においても試行錯誤があり、状況によっては方向転換が必要な場合もあります。

例えば、ウェブサイトやお店の展開など、100%を目指しているのは確かなのですが、世に出してみないとわからないこともあります。

ウェブサイト制作においては修正に修正改良を重ねて、100%の状態で納品→公開というのが日本の業界の常識かもしれません。
しかし、ウェブサイトこそ改良は続いていき、終わりのないものだと感じています。

芸術の世界で60%はOKか

私のお伝えしたいところは、個々の完成度ではなく、全体の完成度を言います。

例えば演奏者は完璧でなければ調和を乱してしまう可能性もあります。
演劇は演者が1人だけ60%の出来では話が頭に入ってきません。

そうではなく、全体の完成度が60%なら、まぁ形にはなっているけど…改善点も多くあるよね。
という感じになるかと思います。
もし個人の出来が60%でも、致命的なものでなければOK。100%っていったい何をもって100%になるのか。

「それだとお客様を満足させることができないんじゃない?」

そう思うのが当然です。

それが現時点での姿であり、そこから個性へと進んで行けるのであれば、60%の状態で世に出ても良いのではないかと思います。

見ているお客さんが心から感動するのはそのシナリオの完璧さや演技の技術だけではありません。
演奏者や演者の気持ちが広がり、一生懸命さが伝わり、観客が一体となり、それぞれの心の中にそれぞれの情景が思い描かれて、ひとそれぞれに感動を呼び起こします。

ウェルトディズニーの教え

またはじまったと思われるかもしれませんが、私の以前の職場で何度も研修を受けた「ウォルトディズニーの言葉」の中に、こんなセリフがあります。

「ディズニーランドは永遠に完成しない。 世界に想像力がある限り、成長し続けるだろう」

実は日本の東京ディズニーランドおよび東京ディズニーシーであっても、何かのイベントやショーがはじまると、はじまってからも改良が続けられていて、イベント期間の終わり頃とけっこう違っている時もあります。

ディズニーで一般的に見られている完璧なパーク、接客、作りなどのこだわりもはじめから完璧だったわけではありません。
新しいことを始めたときはそれこそディズニーの試行錯誤が垣間見えます。

アメリカの大きなイベントも途中公開

私が実際に働いていたアメリカで行われたイベントのウェブサイトも、実は公開時は60%程度の出来具合でした。
そのイベントは日本人の大人なら日本全国誰でも聞いたことのあるイベントです。
そしてそれに関わっている人の多くは意外にも日本人 (日本に住む人もアメリカ在住でも) です。

私たちの住む日本社会では許されない60%で世に出すという発想、つまり「完璧でなければいけない。」「形は100%完成で、間違いや穴は絶対あってはならない。」という発想は、海外に行くとどうでもよくなります。
「見てる人も誤字とかそんなに気にしてないんだよね。」
という民族性を言ってしまうとそれまでなのですが・・・。

何よりもまず行動し、行動しなければ見えないことを対応できるあそびの部分を作ります。
そして意見を取り入れる柔軟な部分と余白を修正し、より100%へ目指していくのです。

まず世に出すことのメリット

ビジネスにおいての基本ですが、
どんなに素晴らしいものでも、世間に出ていなければ誰にも認知されることはありません。

悲しいかな、ビジネスにおいては認知こそ売れることに直結します。
味にこだわり、素材にこだわり、品質にこだわり。
とても大切なことです。
その中身はよりよい物である方が良いのですが、ある程度の特徴さえ兼ね備えていれば、意外にも世間は認知だけで目を向けてくれます。

素晴らしいものをこだわって何年もかけて作っている過程はそれは大切かもしれませんが、世に出さなければ誰も知ることはありません。

世に出してしまって失敗したら、またよりよいものにしていけば良いのです。
そのレスポンスは世に暮らす人々の反応です。

小さなウェブサイトこそ60%でも世に出すこと

個人医院や地域イベントなど、小さな規模のウェブサイトほど早く世間に発信した方が良いです。

ウェブサイトの集客は、どんなに完璧に練って時間をかけて作ったサイトでも、先に出ている方が先に検索に引っかかります。
もちろん広告費をかけて宣伝すれば話は別ですが、そもそもお金をかけて宣伝するとなると余計に完璧に作りたくなるもので時間がかかります。

タイトルと概要の数ページ。これだけできたらもう全世界に発信してしまいましょう。

まずは検索システムの中心であるGoogle社に見つけてもらわなければなりません。
ドメインも年数が古い方が有利、といわれる時期もありました。(実際は継続されてコンテンツを充実・改良しているドメインのこと。)

こう言ってしまってはなんですが、誰も見ていません。
万が一何かに引っかかって訪れた人も、それが未完成であってもそれほど気にしません。
もし気になってお問い合わせでも来たらそれこそチャンスです。

だけれど、発信をしない限りその可能性はないのです。

以上の観点から、私は60%でOK。
100%を意識しすぎると心理的にも他人にそれを求めてしまいます。
人付き合いも60%くらい。
整理整頓も料理も60%で御の字。

もし60%超えたらそれだけ幸福度は上がっていきます。

こういった考えは「普通」から外れているかもしれません。
この日本にもそんなことを思う異端児がいるというくらいに聞き流していただければ助かります。
あ、ハワイでもお仕事があるので、それくらいの気持ちでないと・・・、ですよね。

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